神谷おもひで日記~シカ編~【閲覧注意】
- タテマエ_広報
- 2020年4月17日
- 読了時間: 4分
※注意※鹿の解体中写真が出てきます。苦手な方はご注意下さい。
おはようございますこんにちはこんばんは(・u・)ノ ブログ初登場のべるちゃんです。
実はわたくし、昔の暮らしに興味がありまして、その中でも、道具・玩具作りにお熱なんです😊加えて最近では、ジビエにも関心が😎
これまで地域の方から、藁草履、竹トンボ、突き鉄砲、竹馬、テープかご等など、色んなことのやり方を教えて頂いき、全部紹介したいくらいです!!
ですが、べるちゃん最初の投稿は、これまでで1番感動した【シカ】に焦点を当てた、神谷でのおもひでを記しておこうと思います。
コバが前回の投稿で触れてくれましたが、そうなんです私、神谷でシカの解体初体験しちゃったんです...!!

ちょうど私が神谷に伺っていた際、地域の方Aさんから「今日はシカを山から下ろしてきたがよ~」と衝撃の報告を受けたんですね。
で、Aさんの軽トラの荷台を見たら仕留めたシカが乗ってて。私、昔道徳の時間に読んだ本『いのちをいただく』を見て感動して、いつか自分で肉を捌いて食べて、本気のいただきますとごちそうさまが言えるようになりたいと思っていたんです。それで私、「今がチャンスや!逃すものか」と必死になって「ぜひ解体作業手伝わせて下さい!!!」とお願いしました。
Aさん、私の図々しい願いを快く受け、解体作業を一緒にさせて下さいました。
まずは首を縄で括って吊して、首からおしりに向かって、小さい包丁で皮をはいでいきました。括った状態で隣に立つと、私の背は超えて170cmくらい。

(((で、でかい)))内心ビビりました。
ナイフ入刀の直前、左手でシカに触れました。日差しのせいだったのかもしれませんが、身体が温かく、死んでるのは分かってるけど、なんか(((痛くないかな)))とか考えてました。
最初は、血が噴き出しそうとか思っていたけど、ぜんぜんそんなことはなくて、首元に刃先を押し付けながら、スッスッと皮に切り込みを入れていきました。
皮を剥ぐのって、素人には難しそうですよね。皮と身の境目が分からなそうだし、硬そうだし。でも全然そんなことなくて、皮と肉の間に膜のようなものがあるのですが、それをナイフの刃先で切っていく感じ。左手で皮を引っ張りながら、右手のナイフで膜を切る。パリパリ?プチプチ?…言語化しにくい、独特の音がします。この膜は若干ベトッとしていて、毛は毛硬めの犬みたいな感じ。獣臭は思ったよりしなかったです。
20分くらいかけて皮を剥いでから、30分か1時間くらいかけてお肉を切っていきました。丸々一頭分の、しかも解体される前のお肉は初めてみました。なんか身体震えました。

師匠(Aさん)からの「背骨に沿って切りよ~」とか「ここをこうやって切り離して」とか、必死に聞いて覚えようとしました。もうほんと、頭の中(((凄いことしてる)))ってずっと思ってました。スーパーで売られてる牛や豚って、こんな風にお肉になるんだって、五感をフルに使って感じました。
大きく切り取ったお肉は、前足と背中と後ろ足。それらを台の上に移動させてから、その血をタオルで拭いて、それから小さく切っていきました。

後はもう、ザクザク。足は肩と付け根のお肉をはがしましたが、間接のところ?なのかな、めちゃくちゃ硬くって。無理にやってたら自分の指切っちゃって大変でした(汗)ナイフで指を切って痛くって、(((ああ、生きてるな自分)))って感じました。(((このシカが私になって、私が生きるんだなあ)))という普通のことを、初めて自分の中に落とし込めたと思います。
この体験を思い返してみると、想像でしか知らなかった命を頂く世界を体験し、終始鼓動が速かったを覚えています。

その日は師匠にお礼を言って、お肉も沢山頂いて帰りました。もちろん料理もしました。
この体験を通して、いただきます、ごちそうさまに、本気になれるようになりました。
普通に大学生生活しているだけではできなかったであろう体験、成長ができて、タテマエに入って良かったと思った日でした。
今後のタテマエの活動は、まだ具体的には決まっていませんが、これからも活動を通じて、成長していきたいと思っています。
余談ですがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本『いのちをいただく』の食用の牛の名前、みいちゃんなんですよ。私本名がミスズなので、なんかそこでこの本の牛に感情移入しちゃって、心動かされたのかなとか思ってます😂
長々と書いてしまいましたが、ここまで読んで下さりありがとうございました。次回は【草履】と【竹馬】について書こうと思います。では👋
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