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動物から神谷の農地を守ろう!PJ ⑤「現地でのアクション」

更新日:2021年9月1日



 今まで4回に渡って、「動物から神谷の農地を守ろう!」PJについて説明してきました。この記事が最後になります。



 前回は鳥獣被害対策 3ヵ年計画についてお伝えしました。その計画づくりと同時並行で、地域で実際にいくつかの取り組みを行っていました。

 

 今回はその取り組みについてご紹介します。




電気柵設置検討会

 2021年6月に、電気柵の正しい使い方を学ぶための「電気柵設置検討会」を開催しました。まず簡単に、その背景を説明します。

 電気柵は、設置の仕方、設置後の管理が非常に重要です。神谷地域では多くの方が電気柵を使っていますが、誤った使い方をしている事例も多く見受けられました。そのため、電気柵の正しい設置・管理方法を学ぶ機会を作ろうと思いました。



 また以前お伝えしましたが、この地域では、2020年度から中山間地域直接支払制度が開始されました。その補助金の利用方法の一つが、電気柵の購入です。購入した電気柵を被害で困っている人に貸し出しているのです。



 今回の電気柵設置検討会は、中山間地域直接支払制度より貸し出した電気柵を設置するのに合わせて開催することにしました。そうすることで、借りた本人だけでなく、他の住民も設置方法を学べる機会になるからです。



 講師としてJA高知県の鳥獣被害対策専門員をお招きしました。鳥獣被害対策専門員というのは、地域の鳥獣被害対策の指導や相談にあたっているアドバイザー的な役割です。



 当日は柵を借りた圃場主も含め、地域の人8名参加してくださりました。鳥獣被害対策専門員の助言を聴きながら、電気柵を設置しました。重要なポイントとして、電気柵は夜だけではなく昼も電気を流すこと、草刈りをマメにして漏電しないよう気をつけることなどを教わりました。


↑電気柵設置検討会の様子。注意ポイントは口頭や文章で説明するより、現地で実際に

 やりながら伝える方が何倍も効果的である。





くくり罠講習会


 また7月には「くくり罠講習会」を開催しました。罠による捕獲はかなりの技術が必要です。その知識・技術を学ぶ内容です。



  簡単に企画した背景をお伝えします。神谷地域の鳥獣被害対策の一つとして「狩猟免許をとって、捕獲に携わる人を増やす」があることが前回お伝えしました。問題は、誰がその役割を担ってくれるのかということでした。


 2021年の5月に、計画づくりのための話し合いを行ったとき、狩猟免許の話をしたとき、2名の方が狩猟免許の取得に手を挙げてくださりました。

 一人は今年度から地域おこし協力隊として着任した方で、地域の深刻な課題になっている鳥獣被害に少しでも貢献したいという思いからでした。もう一人は地域でショウガを作っている女性です。今のところその方の農地では被害は起きていませんが、いづれ被害が出る可能性もあり、自己防衛のためにも捕獲を行おうと思ったのです。




 当日は6名の方が参加してくれました。くくり罠の構造や、動物が捕獲される仕組みなど基本的なことから、罠の掛け方などの実践も学びました。

 参加者は「初めて知ることばかりでためになった」「これならできそう」など、学びが多い会になったのではと思います。



 狩猟者が増えることで、現在捕獲を担っている人と協力して取り組んでいくことができます。それによって一部の人が抱える負担もずっと減ると思います。


 今回学んだことは、まだ捕獲に必要な技術の一部です。捕獲に関する勉強会は、今後も開催し、新規狩猟者がスキルを身に付けられるようしていく予定です。












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